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京焼・清水焼窯元「陶葊 」(とうあん)は大正11年、京都の東山泉涌寺で創業して以来、上質の原材料を使い、熟練した職人による作品は品質と創造性によって高い評価を得てきました。 野々村仁清、尾形乾山からの京焼・水焼の伝統を受け継ぎつつ常に技術革新に取り組み、色絵表現のみならず、陶土や釉薬(鉱物)等、原料にまで立ち返り独自性にこだわった新しい「やきもの」を探り続けています。 |
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交趾焼(コウチヤキ)は、17世紀頃に渡来し日本では茶の湯を主に発達してきた焼物です。
「翠嵐」銘ブランドとして現在もその技術を担っております。鮮やかな交趾焼の表現をより広い用途に応用し製作したいと考え、絵具の改良に着手した末に完成させたのが、水に強く(酸化しない)、耐久性を備えた絵具です。
空間を華やかに印象付ける意匠を、日常の生活の中でこそ、どうぞお楽しみください。 |
一点一点全て職人の手業による繊細な絵付け加工。
京焼が本来得意とする美しく写実的な色絵表現とは一線を画し、多様なインテリアにも違和感なく馴染む「模様」の表現に特化しました。 可愛らしい雰囲気ながら、培われてきた色絵付けの技法をふんだんに盛り込み、クラシカルで味わい深いやきものに仕上げました。 |
従来の交趾焼に於ける低火度焼成絵具を改良、色彩の艶やかさはそのままに、住宅設備品として存分に使えるよう「高火度焼成」により硬度を高めた新しい交趾焼を作り上げました。紋様の描き方は一陳盛(イッチンモリ)と称し、陶土を泥状の状態にしたものを口金を付けた筒状の袋に入れ、それを押し出して紋様を描く少し特殊な技法です。 |
下絵と上絵を駆使しての写実的で創作的な表現をお得意とします。 |
亜鉛化粧釉の美しい表現もあります。窯から出すまでその出来栄えはわかりません。 |
使い込まれた古さと機能性のバランスが絶妙な工場(工房)。時間の積層を感じます。 |
工房の基本の交跡焼き。様々な文化が重なり紡ぎだす深みのある色調と「異国情緒」が素敵です。 |
表現の要でもある「一陳盛」を施しているところ。
製菓の絞り出し袋と同じ要領ですね。 |
イッチンの焼成をしてから色釉を乗せる。この後再び焼成。細かい手仕事。 |
この表現力。「花鳥風月」ならおまかせです!
アタリもとらずフリーハンドですいすい。 |
表現の精度にこだわり始めると流通品では間に合わず、独自開発を強いられることが多いとか。 |
あえて今回は「写実的でない」デザインパターンを表現していただきましたがさすがの味わいです。 |
「大先生」ですが超フレンドリー。でも表現や仕上がりについては妥協ナシ!
まさかの蕎麦打名人。 |
炎と共にあるお仕事なのでちゃんと火治めのお札があります。たいせつな事ですね。
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今回はその手技を駆使し、普段とは異なるテイストの表現、アイテムの製作をしていただきました。 |